整備記録 GUIDE
車の整備記録は7項目でOK|あとで困らない残し方と記入例
「オイル交換したのはいつだっけ」「この部品は何kmで替えた?」をなくすには、作業内容だけでなく、その時点の走行距離と次回の目安まで一緒に残すことが大切です。
車の整備記録に残すのは、作業日・走行距離・作業内容・使用部品・費用・作業場所・証拠写真の7項目です。車検や法定点検の結果を書く点検整備記録簿とは別の、自分用の記録なので、紙でもExcelでもアプリでも構いません。次回交換の目安も添えておくと、履歴がそのまま次の整備の予定になります。
NEXT ACTION
この記事の内容を、そのまま愛車の記録へ。
読んだ項目を忘れないうちに、GarageLogで車両ごとの履歴として残せます。

FOR YOU
この記事がおすすめの人
- 整備時期や交換部品を忘れずに管理したい人
- ディーラー・整備工場・DIYの記録が分散している人
- 将来の売却時に維持状況を説明できるようにしたい人
KEY POINTS
この記事の要点
- 1日付だけでなく、作業時点の走行距離を必ず残す
- 2交換理由・使用部品・次回目安まで記録する
- 3明細書や写真を、該当する整備記録に紐づける
CHECKLIST
整備記録に残す7項目
- 01作業日
- 02作業時点の走行距離
- 03点検・整備・交換した内容
- 04使用した部品、オイル、型番
- 05部品代・工賃などの費用
- 06ディーラー・整備工場・DIYなどの作業場所
- 07レシート、明細書、作業前後の写真
STEP BY STEP
整備が終わった直後に行う記録手順
- STEP 01
オドメーターを撮影する
作業前後のどちらでもよいので、その日の走行距離が読める写真を1枚残します。入力値と写真の数字が一致しているか確認します。
- STEP 02
作業内容を明細どおりに分ける
「点検一式」だけで終わらせず、オイル交換、フィルター交換、タイヤローテーションなど、次回時期を個別に判断したい項目ごとに記録します。
- STEP 03
部品名・規格・数量を入力する
オイル粘度、タイヤサイズ、バッテリー型番など、次回購入時に必要になる情報を明細書やパッケージから転記します。
- STEP 04
交換理由と作業後の状態を書く
定期交換、摩耗、異音対応などの理由と、作業後に症状が改善したかを一言で残します。
- STEP 05
次回確認日または距離を設定する
取扱説明書や整備事業者の案内を基準に、次回確認の年月・走行距離を入力します。判断できない場合は「次回点検時に確認」と書きます。
POINT 01
メンテナンスノートの書き方と、自分で付ける整備記録との違い
メンテナンスノートは、自動車メーカーが新車に付けて渡す冊子で、法定点検(定期点検)の結果を書く「点検整備記録簿」が添付されています。メンテナンスノートに書くのは、点検を実施した日・そのときの走行距離・点検項目ごとの結果の記号・点検した人(自分または整備事業者名)で、書く欄は記録簿のページにあらかじめ用意されています。
点検整備記録簿は自動車に備え付けておく書類で、保存期間が決まっています。自家用乗用車のように1年ごとの点検が対象の車は2年、3ヶ月・6ヶ月点検が対象の車は1年です(国土交通省)。国土交通省は、この期間を過ぎても可能な限り長期間保存し、自動車の「生涯記録簿」として活用することが望ましいとしています。
一方、この記事で扱う整備記録は、法定点検以外の作業(オイル交換、タイヤ交換、DIYの修理など)を自分用に残す任意の記録です。様式も決まっていません。メンテナンスノートの記録簿は原本を車に備え付けたまま保管し、日常の交換・費用・写真はこの記事の7項目で別に残す——という使い分けが実用的です。法定の記録簿そのものの様式の入手先や記入記号の意味は24ヶ月点検整備記録簿の書き方にまとめています。
POINT 02
主要な消耗品の交換目安一覧
整備記録を活かすうえで基準になるのが、消耗品ごとの交換目安です。下表は代表的な項目の一般的な目安で、距離と期間のどちらか早いほうで交換するのが基本。記録に「前回の距離・日付」を残しておけば、この目安と照らして次回時期を判断できます。
ただし適切な間隔は車種・使い方で変わります。最終的な基準は取扱説明書の指定です。エンジンオイルの交換時期の考え方はエンジンオイル交換の時期の目安で詳しく解説しています。
| 項目 | 交換の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| エンジンオイル | 10,000〜15,000km または 6か月〜1年 | ターボ・短距離中心は5,000kmまたは6ヶ月が多い |
| オイルフィルター | オイル交換2回に1回 | 毎回交換でも可 |
| タイヤ | 4〜5年・3万km・溝1.6mm接近 | 早いもので交換 |
| バッテリー | 2〜5年(JAF。ISS車は2〜3年。メーカーは2〜3年ごとを目安) | 始動性・年数で判断 |
| ブレーキパッド | 残量わずか・3〜5万km目安 | 異音が出たら早めに |
| ブレーキフルード | 2年(車検ごと) | 吸湿で劣化する |
| 冷却水(LLC) | 2〜4年(長寿命品は長め) | 量と色を確認 |
| ワイパーゴム | 1年・拭きムラ | ビビり・スジで交換 |
| エアコンフィルター | 1年・1万km | 臭い・風量低下で交換 |
POINT 03
整備内容は「次回判断に使える単位」で分ける
明細書に複数の作業がある場合は、次回交換時期や費用を個別に確認したい項目ごとに分けます。たとえば車検時にオイル、ワイパー、ブレーキフルードを交換したなら、各項目の交換履歴が検索できる状態にします。
一方、ボルトやクリップなど細かな部品まで必ず別記録にする必要はありません。「次回いつ確認するか」「同じ部品を再購入するか」を基準に分けると迷いにくくなります。
- 別々に記録する例:エンジンオイル、タイヤ、バッテリー、ブレーキパッド
- まとめてもよい例:同じ修理作業で同時交換した小部品、ガスケット、クリップ
- 最低限メモする規格:オイル粘度、タイヤサイズ、バッテリー型番、部品番号
POINT 04
走行距離を必ず一緒に残す
日付だけでは、次の交換時期を距離で判断できません。オイル、タイヤ、ブレーキなどは、作業日のオドメーター値を一緒に記録すると交換サイクルを把握しやすくなります。
DIY作業でも、作業前にメーターを撮影しておけば入力忘れを防げます。
走行距離だけを月ごとに残しておく方法と、アプリと記録表(Excel)の使い分けは車の走行距離を記録する方法にまとめています。

POINT 05
交換理由と作業後の状態を書く
「ブレーキパッド交換」だけでなく、「残量3mmのため交換」「交換後の異音なし」のように理由と結果を一言添えると、あとから状態を判断しやすくなります。
症状が残った場合も削除せず、「冷間時のみ音が残る」「再点検予定」のように追記します。修理を一度で完了できなかった履歴も、次の整備担当者へ状況を説明する材料になります。
POINT 06
領収書と写真は記録に紐づける
写真フォルダへ保存するだけでは、数年後にどの作業の写真か分からなくなりがちです。整備記録ごとに明細書や写真を紐づけておくと、売却時の説明にも使えます。レシート・明細書自体の整理のしかたは車の領収書・レシートの管理方法にまとめています。

POINT 07
整備項目ごとに次回の目安を決める
記録を残すだけでなく、次に確認する日付または走行距離を決めると、整備忘れを防ぎやすくなります。メーカー指定の点検時期、整備工場からの案内、部品の使用状況を参考に設定してください。
「日付」と「走行距離」の両方を目安にする項目は、先に到達した方で確認する運用にすると分かりやすくなります。
回数がいちばん多いのはオイル交換です。オイル交換だけを続けて残す記録簿(管理表)に書く6項目と、次回の時期の数え方はオイル交換の記録簿に残す6項目にまとめています。
POINT 08
記録を月1回見直して抜けを補う
給油や洗車のような日常記録と違い、整備は頻度が低いため入力を忘れやすいものです。月末や給油時など、決まったタイミングでレシート・写真・予定を見直すと継続しやすくなります。
費用も月ごとに見直すなら、車検や税金を月に取り分けておく車の家計簿のつけ方の費目の分け方がそのまま使えます。
POINT 09
過去の記録がない車は現在地から始める
中古車購入直後や記録を付けてこなかった車は、過去を完全に復元しようとせず、現在の走行距離・確認できた書類・現在の状態を最初の基準として登録します。
- 車検証、点検整備記録簿、車体の交換ステッカーを確認する
- オイル、タイヤ、バッテリーなど優先度の高い項目を点検する
- 時期が分からない項目は「交換時期不明」と明記する
- 次回点検日を設定し、以後の履歴を確実に残す
- 別のアプリに記録が残っているなら、書き出せるかを先に確かめる(手順は整備記録アプリのデータの引き継ぎ)
COMMON MISTAKES
よくある失敗と直し方
NG「オイル交換」だけ記録する
こう直す:粘度、使用量、フィルター交換の有無、走行距離まで残すと次回の注文と判断に使えます。
NG写真をスマホの写真フォルダだけに保存する
こう直す:整備記録へ紐づけ、何の作業を撮った写真か分かる状態にします。
NG不明な交換時期を推測して入力する
こう直す:推測値は使わず「時期不明」と記録し、現在の状態から次回点検予定を決めます。
EXAMPLE
オイル交換の記録例
管理方法を比較する
| 管理方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 整備手帳・ノート | 紙で手軽に残したい | 写真や検索には向かない |
| Excel・スプレッドシート | 項目を自由に設計したい | スマホでの入力が手間になりやすい |
| スマホの写真フォルダ | まず証拠だけ残したい | 作業内容や走行距離を探しにくい |
| 車両管理アプリ | 履歴・写真・次回予定をまとめたい | 最初に車両登録が必要 |
GARAGELOG
最初の整備記録を、1件残してみる。
GarageLogなら作業内容・走行距離・証憑を車両ごとにまとめ、次回メンテナンスの目安まで管理できます。
FAQ
よくある質問
この7項目をそのまま書き込める表(Excel)はありますか?+
あります。7列の入力表と記入例を整備記録テンプレート(Excel)で配っていて、登録は要りません。ExcelでもGoogleスプレッドシートでも開けます。なお7項目のうち写真だけは表に入りません。レシートや作業後の写真を記録そのものに紐づけたい場合は、整備記録に写真を添付できるアプリのほうが向いています(GarageLogは記録1件に写真を1枚添付できます。全機能無料です)。
DIYで行った整備も記録した方がよいですか?+
はい。使用部品、作業時の走行距離、作業前後の写真を残すと、次回作業や車両状態の説明に役立ちます。
オイル交換の記録簿には何を書けばよいですか?+
オイル交換の記録簿には、交換日・交換時の走行距離・使用オイルの銘柄と粘度・オイルフィルターを同時に交換したか・費用・次回交換の目安距離の6項目を書きます。法律で決まった様式は無いので、紙のノートでも表計算ソフトでも作れます。書き方の例と次回の時期の数え方はオイル交換の記録簿に残す6項目に、印刷できる表は整備記録のExcelテンプレートにあります。
整備記録をつけるアプリはどう選べばよいですか?+
給油と燃費が中心なら燃費特化型、オイル交換や車検の履歴を残すなら整備・燃費・車検をまとめられる一元管理型が向いています。主なアプリの違いは車管理アプリのおすすめ比較と選び方で比べています。
過去の記録がない場合はどう始めればよいですか?+
現在の走行距離と、覚えている直近の交換内容から始めれば十分です。以後の作業を継続して記録しましょう。
整備記録簿と自分で付ける記録は同じですか?+
同じではありません。法定点検の結果を書く点検整備記録簿(自家用乗用車は別表第六の様式)は原本を保管し、自分の記録は日常の交換・費用・写真を補う用途で使うと便利です。記録簿の様式の入手先や記入に使う記号の意味は24ヶ月点検整備記録簿の書き方にまとめています。
洗車や空気圧調整も記録するべきですか?+
毎回残す必要はありません。コーティング施工、タイヤの異常、空気圧低下の継続など、次回の判断や状態説明に役立つ内容を優先してください。
整備工場の明細と自分の記録で金額が違う場合は?+
値引き、複数作業の合算、税込・税抜の違いを確認します。分けられない費用は総額を記録し、内訳不明とメモして原本を紐づけます。
メンテナンスノートには何を書けばよいですか?+
メンテナンスノートに添付されている点検整備記録簿の欄に、点検した日・そのときの走行距離・点検項目ごとの結果の記号・点検した人を記入します。自家用乗用車の記録簿の保存期間は2年で、国土交通省は可能な限り長期間保存して「生涯記録簿」として使うことを勧めています。オイル交換など法定点検以外の作業は、この記事の7項目で別に残すと次回の判断に使えます。
SOURCES
参考情報
この記事の金額・制度に関する記載は、以下の公的機関の情報を参考にしています。最新の正確な内容は各機関の案内を確認してください。
- 国土交通省 点検整備の種類(点検整備記録簿)点検整備記録簿はメーカー提供のメンテナンスノートに添付されること、点検の結果と整備の概要を記録して維持管理に役立てるためのものであること、保存期間(1年点検対象車は2年・3ヶ月/6ヶ月点検対象車は1年)と「生涯記録簿」としての長期保存が望ましいことが記載されています(確認日 2026-09-25)。